発音障害

発音障害とは

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おしゃべりをしているときには、口がいろいろな動きをしています。例えば、パピプペポ、と言うと上下の唇がついたり離れたりしていますし、タチツテト、と言うと舌の先が動いて上あごにさわっています。このような動きがうまくいかないと発音に支障が生じます。この様な発音障害を「構音障害」といいます。

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どんな症状?

  • ・発音するときに息が鼻に漏れる。鼻にぬけたような声。
  • ・正しく発音できない音がある。呂律がまわらない。歪んだような音になってしまう。
  • ・ことば数は増えたのに発音がはっきりしない。赤ちゃんことばが治らない。
  • ・口の中の手術を受けた後、話しづらくなった。

などの症状で受診される方が多いです。このような症状は、ことばの発達過程でなぜかうまく学習できずに出てくることもありますし、下記のような疾患が原因になっている場合もあります。治療の対象は、幼児から高齢者まですべての年齢の方です。

対象となる主な障害ならびに原因疾患
  • ● 器質的構音障害:口蓋裂,口腔腫瘍,舌小帯短縮症など
  • ● 運動障害性構音障害:脳卒中,頭部外傷,神経筋疾患
     (筋萎縮性側索硬化症;ALS,脊髄小脳変性症;SCDなど)など
  • ● 機能的構音障害:特に疾患はなくても発音に障害がある場合

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どんな検査?

専門の歯科医師による口腔内視診の他に、下記のような機器を用いた検査で口腔機能を正確に評価します。

鼻咽腔内視鏡、レントゲン

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どんな治療?どんな検査?

構音訓練
正しい発音を身につけるための舌や唇の動き、息づかいの訓練です。それぞれの患者さんに合った方法で患者さんと1対1の個別訓練を行います。子どもさんの場合は保護者の方にも同席頂き、訓練にご協力をお願いしています。患者さんによっては機器を用いた訓練を行います。唇や舌の動きのクセを取り、正しい動きを身につける口腔筋機能訓練を取り入れる場合もあります。場合によっては言語聴覚士のいる病院を紹介します。
歯科装具
  1. スピーチエイド
    スピーチエイド
    軟口蓋の動きや長さを補い,声や息の鼻漏れを軽減させる。
  2. 閉鎖床
    閉鎖床
    口蓋裂や口腔腫瘍の術後に残った穴からの鼻漏れを防ぐ。
  3. Step4 舌接触補助床
    口腔腫瘍の術後などで上あごに舌が届きにくくなった場合に作製します。
  4. 義歯(入れ歯)
    歯の抜けたために正しい発音ができなくなった場合に作製します。
手術
必要な場合には下記の手術を行うことが出来る病院を紹介します。
  • ・咽頭弁形成術、残遺孔閉鎖術(口蓋裂術後)、舌小帯形成術など

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